税理士費用の考え方
格安な税理士事務所が増えている理由とは
ここ5年で、低価格を謳う税理士事務所が増えています。
この流れは東京や大阪で顕著でしたが、福岡でも増加傾向にあるようです。
※東京の税理士事務所が進出し始めたことで加速化している?
2002年の税理士法改正まで、税理士報酬は一律に定められてしましたから、この流れは税理士を選ぶ側である社長たちにとって嬉しい流れだと思います。
そもそも、なぜ、低価格な税理士事務所が増えたのか? この真実はあまり語られることはありません。
あまりに専門的な話をしても意味がありませんから、簡単に要約するとポイントは3つです。
①法改正で競争原理が働くようになった
先に述べたとおり、税理士報酬は法律によって定められていました。ですから、法改正によって、ようやく税理士業界にも価格競争が動くようになったわけです。
また、それと同時に、税理士の広告や営業行為も”実質的に”解禁になったことも挙げられるでしょう。
しかしながら、このような法改正があったとしても一般の社長たちは知る由もありませんし、それまでの税理士業界は古い事務所ほど顧問数を持っていたわけですから、自ら「 税理士費用は安くなります 」なんて事を謳うわけもありませんから、浸透するまでに時間はかかっていたんですけれどね。
②コスト意識が高まる社長の増加
税理士という職業が登場した時代は、中卒が当たり前の時代でもありましたから、帳簿作成や申告ができる人材は限られ、税理士に頼らざるを得ません。
ですから、時代はまさに高度経済成長期。 商品やサービスを開発・生産した分だけ、営業人員を増やした分だけ売上・利益が出せていた時代です。 税理士を頼るしかない!顧問料は安くない! でも、大半の企業はお金をたくさん持っていたのですから、税理士費用ぐらい大したことはなかった…のかもしれません。
しかし、バブル崩壊後、売上・利益を稼げなくなってきた社長たちはコスト削減に力を入れるようになりました!ということは、最早、言うまでもありませんね。
法改正によって顧問料の自由化となった税理士業界にも、この流れはダイレクトに直撃したのです。
③税理士を頼る必要性が薄れてきた
ここ10年で、会計ソフトは発展し、帳簿作成に簿記の知識・資格は不要になり、低価格で導入できることで税理士に頼らなくても帳簿作成が行える会社・お店は急増しています。
また、会計ソフトの中には申告書まで自動作成するものまで登場し、税理士を頼る必要性が全くない!なんてケースもあります。
そうです。 IT化が進んだ現代では、最早、税理士を頼る必要性は薄れているんですね。
実際、税理士と顧問契約を結んでも、税理士に関わる事がほとんどない!という方は多いのではないでしょうか?
とはいえ、税金問題は非常に難しいので、安心を買う!という意味で、税理士と顧問契約を継続している方は少なくありません。ですから、少しでも顧問料を抑えるために、安い税理士事務所にしたい!という心理が働き、さらに税理士業界の低価格化に拍車をかけています。
以上のように、税理士業界もようやく、一般的な業界と同じように競争原理が働くようになったわけですから、顧問契約を結ぶ側である社長たちにとって嬉しい流れではあります。
また、値段だけでなく、税理士が広告を打てるようになったことも大きいでしょう。
なぜなら、それまでの税理士探しは、知人や金融機関からの紹介が主流であり、税理士に不満やストレスがあっても紹介者の顔があるため文句が言いにくく、精神的に不健康な状態だったのですから。
しかし!税理士費用を安く抑えられることに安心するのは禁物です。
月1万円だろうが、2万円だろうが、安くできて本当にそれだけで良いのでしょうか?
この事について、別の記事で説明します。
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