Column / 大神の代表者コラム

決算対策で一番重要な事は?

Tax Accounting

 

いよいよ確定申告のシーズンが始まります。

 

そして、3月は会社の決算が最も多い月でもありますので、

会社によっては税理士の良し悪しを判断する一つの時期といえるかもしれません。

 

ですが、ハッキリ言って、3月に決算対策の話をしていてはいけないのです。

 

決算月に入り、月末になってようやく「 利益の見通しがつきました。今年は儲けが大きいようです 」と

税理士から突然知らされるお客様は珍しくありません。

※そもそも決算月が終わってから知らされるお客様もいます

 

 

とあるお客様は、毎年100万円もいかない利益だったため、

例年通りの節税で十分と考えておられました。

 

しかし、その年はいつもより多忙だったそうですが、

会計ソフトの入力は税理士事務所に任せていましたし、特に税理士から何も言ってこなかったため

気にしていなかったようです。

 

 

そんな例年より多忙を極めた3月の第三週目も終わりかけの頃。

税理士から連絡が入ったのです。

 

今年は2,000万円を超える、大幅な利益増だというのです。

 

多忙だったから儲かっているんだろう、と思いつつも

想定を大幅に超える金額にお客様は焦りを感じ、

税理士から保険の営業マンを紹介してもらったそうです。

 

そして、設備投資以来の高額な金額の保険に加入するか否か。

検討する時間はほとんどなく、勢いで契約を結んでいました。

 

 

その保険の内容や質について、私がとやかく言うつもりはありませんが、

早い段階で利益が多く出ることを予見できていれば、もっと吟味できたはずです。

 

もしかすると保険よりも、もっと正しい使い道があったかもしれません。

 

お客様が苦労して稼いだ利益が、喜びに浸る間もなく、保険に変わる。

 

 

客観的な立ち位置にいる私には好ましい状況には思えませんでした。

 

決算対策は、その中身(質)も大切ですが、何よりも「 いつから始めるのか? 」が重要なのではないでしょうか?

 

時間があれば、質を吟味できたでしょうし、最善を選択できたはずです。

 

 

対策の時期については、税理士によって見解は分かれます。

 

月次決算を導入すべき、という方もいらっしゃれば

半年前、3か月前と期限を決めて着地される方も。

 

それぞれに一長一短がありますので、一概に正解・不正解はいえませんが、

ただ少なくとも当月というのは健康的ではない。と考えます。

 

 

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